タユタマ 感想



破損の呪いが起きたせいで発売から約1週間後のプレイになりましたが、本日全てのエンディング
見終わりました。

今回が私自身Lump of Sugarゲーム初体験なのもあり、他2作がこういう風な感じに物語に進んで
いったのか分からないですけど、正直言ってこういう風にシナリオが進んでいくのは正直やめてほし
かったな〜って思いました。

何ていうか発売日にやけにFiRSTRoNさまの攻略スピード速かったり、中古価格のあそこまで早い下落
は嫌な予感しまくりで、実際にプレイしてみたら4ルートともルートに入っても3強の戦いはほとんど同じ
物語が進んでいくせいで、既読スキップでほとんどすっ飛ばしになってしまい(出来ない部分も内容的には
ほとんど同じですし)攻略スピード早かったのがよく分かりました。

攻略順は「ゆみな→美冬→アメリ→ましろ」の順でクリアしました。


■ルートシナリオなどについて


●ゆみな

3強の内誰がゆみなシナリオに関わるのかは予想した通りの3強でしたが、ルートでは確かに最後は
成長したって感じれましたけど、美冬がゆみなに言った外出できる方法っていうのがいかされなかった
のは正直残念でした。

キャラクターとしては多分全キャラ中一番笑わせてもらったキャラですし、私自身ゆみなと同じ誕生日な
せいか一番応援してたりなキャラです。

あと、このキャラのEDのみ特別仕様なってましたが、ヘッドフォンしてないとボイス聞き取れないっていう
点はマイナスポイントかなって思いました。(ただでさえED曲流れて聞き取り辛いだけに

●美冬

スタッフ人気が一番高いのがよく分かるシナリオで、恋人になった後半シナリオは良かったと思いますが、
ED流れる直前→エピローグの間が結構あいてて、その事についてはあまり触れられなかっただけに、
この部分はもうチョッと書いてほしかったなって思いました。

あと、美冬と関わる3強の鵺に関しては、本質部分は読んでる内に気付きましたけど、鵺の正体があんな
感じの幼女だとは思わなくてあれにはビックリしましたね。


●アメリ

ゆみな・美冬シナリオではアメリの存在は滅茶苦茶イラっとくる(ただでさえ3強との戦いはほぼ同じ流れ
で進むだけに…)事が多かったですが、ましろシナリオやアメリルートでは序盤はイラっとくる場面はあり
ましたが、後半部分ではキャラクターの良さが色々と出てて良かったと思います。

女性キャラでは唯一の幼なじみキャラで、あんな感じの恋愛や行動になっちゃうのはよく分かりますけど、
ルート入ってからのバカップル振りは和ませてもらいました。

あと、プレイしてて、私も仲良かった幼なじみがいて、その人に思い伝えてたら今はどうなってたんだろう
ってプレイしながら思っちゃいました(断られたら今の関係崩れるのが怖くて伝えられないままですけどね…)


●ましろ

鳳と凰の会話を代弁するシーンがかなり気に入っていてあそこのシーンだけは既読スキップ使っても
途中で止めて聞いてました。

ましろは物語の根源って事でルートに入った後の主人公の存在が毒になるっていうのは、読みながら
感じてましたけど、あのシナリオの展開には思わず涙出ちゃいましたけど、ED直前→エピローグに至った
時に急に年数経過しちゃって、主人公とましろ以外がどうなったか語られなかっただけにそこは残念でし
たし、EDが流れた後のエピローグ終わったらまたスタッフロール流れたのは全てのエンディング見終わった
からか分かりませんけど、正直スタッフロールは角エンディング1回でいいような・・・って思いました(ほぼ
同じ内容のスタッフロールで曲違うだけですし)


●3強

鳳凰については、夫があんな風な行動で妻が事件起こすとは思わなかったですし、ましろの代弁のあの
行動には大笑いしちゃいました。

鵺はアメリルートだけ同じパターンの行動なのになんであそこまでキャラ変わるの?っていう違和感は若干
ありましたけど、それ以外は子どもらしさが目立ちましたし、あーいう感じな喋りは久々だったので新鮮でした。

応龍はあんな風な行動パターンになるのは読めませんでしたけど、戦い方がまったく同じだったせいで、
後半は口の悪い良い人って感じになってたから、もうチョッとパターンあれば楽しめたかなって思いました。



■BGM/ボーカル曲/声優/CGについて

キャラクター専用BGMが多く使われたせいもあって、挿入歌でそのBGMを使った曲が流れてもインパクトの
かけらも無く、他のBGMもインパクトが弱くて、正直耳に残ってるのはキャラクター専用BGMのみでした…

体験版やった時からですけど、アメリ専用BGMが一番のお気に入りであれはドラムで叩いてみたいかも
って思っちゃいました(汗)

声優さんについては全然問題無く、キャラにあってましたし、声優さんの演技の凄さを感じました。

CGについてはゆみなの4Pのシーンで主人公の顔が変わりすぎな部分以外はかなり良くて、綺麗だな〜
って思いながらプレイしてました。



■システムについて


バックログ時にヒロインのサイズなどが書かれたのが体験版では表示されたんですが、そういう気になった
部分を製品版ではユーザー意見を取り入れて無くしたりしてるのはかなり良かったと思います。

でも、エフェクトに関してはキャラの立ち絵に炎などが入ると次の文章表示されるのが遅くなったり、
アメリのパンチやキックの表示も若干出るまでに時間がかかったり、このアメリのパンチやキックの画像
に関しては、既読スキップ時に何度かこの画像が表示された瞬間既読スキップが止まるのは多分
デバッグ中に気付かない可能性があったのかもって思いました。(止まらない時と止まる時があるので
条件は不明)

あと、これは1週目でゆみなシナリオを読んでた時に気付いた事で、どこの部分だったか忘れましたが、
ましろが泉戸裕導に対して通常なら「お義父様」ですけど、一度だけ「お父様」になっていた点があった
ので、デバッグが大変なのはサイン会の時(リンク先ブログのレポート)に聞きましたけど、若干デバッグ
甘い部分あったかなって感じました。



■総評

タユタマの前に「るいは智を呼ぶ」をプレイしてて、るい智はルートに入るとほとんど違う展開で物語が
進んでいってて、タユタマに関しても全国キャラバン(リンクは私のブログのレポート)の時にましろが長め
でその次に美冬が長めで、アメリとゆみなもそれなりにシナリオあるって聞いてたから、個別入ったら
オリジナルで物語進んでいくんだと思ってプレイしたら、8割近い内容はルート違っても同じ話なのを
見て愕然としちゃいました。

体験版良かったからこそ購入決めましたけど、3強の出てくる順番変えただけで、内容はほとんど同じで
プレイしててつまらなくて、2週目以降は既読スキップ多用しちゃっただけに、キャラクター立ってて、
作品としての素材は良かっただけに、ライターさんがもうチョッと頑張ってくれたら…って感じで、ライターさん
は今回の名前は変名みたいで、違う名前で以前は活躍してるそうですが、正直このライターさんの作品
は次回以降はどんなに体験版が良かったとしても購入はパスになりそうって思いました。

厳しい言い方かもしれないですが、タユタマがメーカーの新作としては3作目だからって力入れてる
のは全国キャラバンの時に聞いてましたけど、シナリオが全体として見ると評価低めだっただけに、メーカー
としても次回作は色々と大変かもしれないですが、頑張ってほしいですし、今回ただでさえ作品の評価も
色々見る感じ芳しくないですし、特典多くて中古価格を下げる事にもなっただけに、次回作はInnocent Greyみたく特典を予約特典1個のみでショップ特典無しみたいな事をして純粋に作品勝負をしてほしいな
って思います。

でも、個人的には4ルートを全部プレイするって意味では評価低いですが、タユタマの作品としてみると
映像作品として考えれば、うまく脚本をミックスすれば悪くはないなっては感じたので、どれだけ今作売り
上げたのか分かりませんけど、映像化するかどうかなどは楽しみにしたいと思います。


2008年7月19日 管理人:桜


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